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神奈川県の北部に位置する愛川町。町の中央には相模川水系支流の中津川が流れ、西部は丹沢山地となっています。清流中津川は、昔から稲作など人々の暮らしを支える大事な役割を持っており、さらに水が綺麗で川幅が広いため夏には家族連れの姿が多く見られます。また中津川清流は、その美しい景観から「あいかわ景勝10選」にも選ばれています。あいかわ景勝10選には他に山や滝、寺社など永遠に残したい町が誇る風景が選定されています。愛川町の高峰・中津地域は、古くから農村地域で有名でしたが、第二次世界大戦中、陸軍の旧相模飛行場が置かれ軍都神奈川構想に貢献しました。その後相川町の内陸工業団地と発展し、現在では多くの企業が所在しています。工場労働者には南米はじめ諸外国出身者が多いことから、愛川町は異文化共生の取り組みやサッカーなどの地域スポーツにも力を入れています。一方半原・田代地域は、江戸時代から「糸のまち」として有名で、現在は工場の数は減ったもののその技術は引き継がれ生産され続けています。これらの歴史は平成12年に開園した「県立あいかわ公園」にある郷土資料館に展示されており、古くからの文化や伝統産業を大切に継承しています。