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多摩丘陵に位置する川崎市の宮前区。起伏に富んだ地形のため、平地が少なく坂が多い地域です。昭和57年7月に高津区から分区し誕生しました。区名はこの地域のかつての村名の宮前村に由来しています。宮前村は「みやさきむら」と読みますが、宮前村が決定した際に、漢字だけを継承し、読みは馬絹村字宮ノ前（みやのまえ）から名付けられました。この地域は東急田園都市線が開通するまで、大変のどかな農村の地域でした。水はけが良い畑仕事に適した土地で、果物や花を栽培していました。しかし鉄道の開通と東名高速道路の東名川崎インターチェンジが設置されて以降、急速に都市化が進み人口増加となり、次第に農業地帯が衰退していきました。さらに東京都内への便が良くなり、東京都内への通勤・通学を行う人が多く、東京のベッドタウンとしての役割も果たしています。宮前区のキャッチフレーズは「人が好き　緑が好き　まちが好き」です。豊かなコミュニティの和を象徴する人と、自然の豊かさを象徴する「緑」、自然と町民が調和する豊かな地域を象徴する「まち」をイメージしており、区民の投票にて決定しました。区の木と花も投票にて決定しており、区の木が桜、花がコスモスとなっています。