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川崎市のほぼ中央に位置する高津区。一級河川・多摩川に沿う低地とその南西部に広がる多摩丘陵が連なり自然豊かな地域となっています。昭和57年の行政区編成時に宮前区が分区となり、現在の高津区になりました。江戸時代には「大山詣」の宿場町として賑わいを見せ、その後は江戸に物資を運ぶ輸送路として栄えました。人々の交流が行われることで、早くから文化の発展をとげ、数多くの文化人が生まれてきました。現在は住宅地域が多い地域ですが、機械や食品工場の拠点も点在しています。世界シェアを占める製品の会社や国内最大規模のベンチャー支援施設の「かながわサイエンスパーク」もあり、ものづくりのまちとしても知られています。また東急田園都市線の溝の口駅とＪＲ東日本南武線の武蔵溝ノ口駅周辺の東側が主に再開発され、川崎市中心部の商業地として発展しています。高津区の南部橘地区では、野菜を中心とした農業がんで、市内の学校給食にも使われ地産地消に取り組んでいます。このように多様な特色を持つ高津区には、国登録有形文化財「二ヶ領用水久地円筒分水」や市で初めて国史跡に指定された「橘樹官衙遺跡群」、歴史的な街道「大山街道」など多くの地域資源が点在しています。