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神奈川県の西端部に位置する南足柄市。東西に約12キロ、南北に9キロ、面積は77.12平方キロメートルで、人口は神奈川県の中で最も少ない市となっています。また近年も人口は減少傾向となっており、この地域の課題の一つとなっています。市は箱根山の外輪山の北東側に位置し、二級河川狩川を中心に市街地が広がっています。水が豊富な地域で、国土交通省制定の「水の郷百選」にも選ばれています。小田原や箱根に近く自然が豊かな地域で、山間部では農業が盛んに行われていますが、生産者の高齢化や後継者不足などに不安視されています。そのため近所の農園を借りて農業をする「サポート付きシェア畑」など初心者でも気軽に始められる制度があり、多くの人が気軽に農業を体験できると大変人気の制度です。この地域の代表的な農産物は、茶葉やみかん、片浦イエロー（キウイフルーツ）などがあり、市の学校給食は地域で作られた農作物を使用する地産地消事業が行われています。また農業の次世代育人材育成として「かながわ農業アカデミー」という農業の学校もあり、新たに農業を学びたい人に農業の知識や技術を教えています。このように農業に対して積極的な取り組みを実施している南足柄市は、今後農業分野での発展が期待されています。