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神奈川県の南西部に位置する小田原市。足柄平野を中心とし、東側は曽我丘陵、西側には箱根に連なる山地となっています。また南は相模湾に面し、晴れた日には伊豆半島や房総半島、三島半島を臨むことができます。市内に流れる川は酒匂川を中心とし、箱根山魂を水源とする早川、山王川、狩川、森戸川、中村川があります。ほとんどの河川が農業用水としての役割も担っており、この地域の生活や農業にとても重要な河川となっています。酒匂川の河口には小田原市の市街地が広がっており、地場産業や商業施設が所在し、近年は駅周辺の再開発が進みつつあります。戦国時代には後北条氏の城下町として栄え、北条家五代の活躍を陰で支えた忍者集団「風魔」がいた町として「風魔忍者の里」とも呼ばれています。今でも戦国時代の雰囲気が感じることができる小田原市には多くの伝説が残っており、とくに風魔一党の風魔小太郎の名は全国でも有名です。毎年8月下旬には、小田原城址公園跡で「風魔まつり」が開かれ、多くの人が忍者に扮し現代の風魔小太郎を決める「天下一忍者決定戦」が開催されています。この祭りには子どもから大人まで、さらには多くの外国人も参加し、忍者のイベントやパフォーマンスで大変賑わいます。