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横浜市南区は、1943年まで現在の中区の一部でしたが、区が分離して中区の南に位置していたことから南区と名づけられました。南区にある弘明寺は横浜市にあるお寺の中で最古のお寺で、現在は国の重要文化財にもなっている平安時代に作られた十一観音像が置かれています。弘明寺遺跡などの古代遺跡が発掘されており、川も近いことから古代から人々が生活していた地域として考えられています。横浜港が開港後、新しい文化や技術を取り入れ日本の技術や産業の発展に大きく貢献してきました。1873年には南区で日本で初めてせっけんが作られ、横浜で最初の小学校が設立されたのも南区です。また南区を流れる大岡川には、全長約3.5ｍの桜のプロムナードがあり、横浜県の中でも大人気スポットです。春になると桜が満開の中お散歩や花見をする人で大変賑わっています。また春だけでなく、冬にもアーティストによるアートイベントやキャンドルアート、コンサートなどが行われています。今では区民にとってかかせない大岡川ですが、江戸時代は大雨の度に氾濫する困った存在でもありました。しかし１６５６年に江戸幕府から大岡川河口を新田として埋め立てる許可が下り、大規模な工事が行われ１６６７年に完成し、現在までの南区発展に大きな役割を持つようになりました。